マイクロコロニー法 (pdf)
[タイムラプス影像解析に基づく]
マイクロコロニー法の自動迅速微生物検出装置 MicroBio μ3D AutoScanner は、タイムラプス影像解析法を採用して、寒天培地培養法(公定法)を全自動化・迅速化しています。
培養開始時からミクロのレベルで寒天培地全体を継続的にモニターし、マイクロコロニーが出現してきたら、その成長(増殖能)を確認し、リアルタイムで検出し、コロニーカウントグラフを自動作成します。
30分ごと(任意に設定できる)に寒天培地シャーレ全体をモニターしていますので、リアルタイムの生菌検出が実現でき、検出時には自動的にスマホにe-mail(コロニー検出画像付)を自動送信することができます。装置から連絡を受けたら、LANやインターネットを介して遠隔操作することもできます。 フィルターー法、嫌気性菌検出も、全自動検出できます。
寒天培地は、表面塗抹あるいは混釈でもよく、この方法は、従来の培養法そのままで、全自動で迅速に微生物検出とコロニー計数を実施します。
特 長
MicroBio μ3D AutoScanner 全自動迅速微生物検出装置は、この迅速検出法により、あらゆる面で従来の寒天培地の培養法を自動化している世界初の迅速検出装置で、現行の規制慣行に適合し、すべての微生物試験アプリケーションに対応していて正確な試験結果を早く得ることができます。
タイムラプス影像解析法を採用した全自動迅速微生物検出装置 MicroBio μ3D は、インキュベータ、トレイ搬送機構、影像取得部から構成されています。表面塗抹や混釈にかかわらず、寒天培地内の全てのコロニーの影像を、培養しながら一定時間間隔で取得して、マイクロコロニーをリアルタイム検出します。
インキュベータは、シャーレ5枚セットできるトレイを置くアルミヒータープレート棚の20段から構成されていますので、シャーレ100枚を同時に検査できます。培養は、4温度の異なる温度で培養できます。空気のインキュベータと異なり、温度は正確にPID自動制御されいてほとんど一定ですが、温度幅を例えば設定温度±2℃にしたい場合は、温度サイクル機能(p,7 を参照してください)で設定し制御できます。培養温度記録用のロガーも装備されています。
コロニーと食物残渣
コロニーと食物残渣の3D画像を比較すると、食物残渣の3D画像は、微生物のものとは異なっており、円形(円錐状)ではなく不規則な形状をしています。
タイムラプス影像解析法と従来法目視カウントの比較
目視検査とタイムラプス影像解析法で検出・計数した結果は同じですが、次のようしにて確認しています。
・200~300コロニーを形成するE.coli菌液1mlをデソキシコレイト寒天培地に混釈し、
装置で、35℃で培養しながら1時間毎に自動計数した。
・それと同じ計測のタイミングで同一試料のシャーレを倍率5倍の拡大鏡を用いて
目視カウントした。
・従来法の規定では16時間培養となっているので、計測はこの時間までとし、
この2方法での計数結果を比較した。
この方法について、次のような代表的な論文があります。