耐熱性好酸性菌(Alicyclobacillus)は、食品業界では望まれない性状を持っています。
というものです。
一般的な芽胞菌類と異なり、このような低pHでも食品を腐敗させ、臭いが悪くなる(強い化学物質的臭いを放つ)という品質問題を引き起こします。この種の微生物による問題を防ぐことは、良い衛生管理だけでは困難かも知れませんが、センシメディアを使用すれば、この菌のスクリーン検出は容易にできます。
異臭は Alicyclobacillus acidoterrestris が産生するグアイアコルによるものですが、センシメディアで耐熱性好酸性Alicyclobacillus を検出した後、グアイアコル が産生されているかを確認すれば、迅速で確実に検査できます。
SM012 Alicyclobacillus 用
この菌の検出には、センシメディア SM012が便利です。
このセンシメディアに試料1mlを添加して培養し、陽性になったときは、A. acidoterrestris を含むAlicyclobacillus が検出されています。グアイアコルが産生されているかを検証してください。
1) センシメディアに試料1mlを添加します。
2) これを50℃で24時間培養します。
3) Alicyclobacillus が検出されたら、グアイアコル産生を確認します。
4) グアイアコルが陽性であれば不合格にします。