センシメディア迅速検出法 (検出キット、装置)
センシメディア法は、機器がなくても正確に1微生物を検出できる定性試験用の検査キットとして開発されていて、次のような目標を達成しています。
- 作業も判定もかんたん!
- 低汚染の検出が確実!(1細菌レベル)
- 汚染量が多ければ、より速く検出!
- 検出特性が把握されていて、検出の再現性(くり返し精度)が良い
- 単体使用可能!(機器不要)
センシメディア検出法は、当社創業者の小川廣幸(博士(工学))により発明された方法です。
センシメディアは、機器を使用せずに微生物汚染をより迅速に検出するための検査キットです。 Biomatic VDCSは、全自動検出のために提供されています。
微生物の存在を検出する方法として、微生物が増殖する代謝過程において産生するCO2を検出することは、信頼性の高い方法として広く採用されています。
呈色反応方式の細菌検査用具はこのCO2を検出要素としていてキャップ付の試験管に液体培地を入れ、CO2センサーを一緒に封入した滅菌済の使い捨て検査キットです。キャップを開けて試料を添加し、キャップを締めてインキュベータで培養するだけで、高感度で確実な生菌検出が簡単にできます。
センサーは、CO2を一定量吸着し、吸着量が閾値に達した時点で、その色が濃紺色から黄色に比較的短時間(約11時間以内)で変化します。培養は24時間などの時間になりますので、1時間の反応はデジタル反応と同等になり、判定がたいへん容易です。
微生物繁殖時間計測用インキュベータ
全自動迅速微生物検出装置 Biomatic VDCS
微生物の検出判定はこの検査キット自体が行いますが、陰性時にはCO2センサーの色は濃紺色で光を透過せず、陽性になると透明感のある黄色になり、光を透過するので、センサーをモニターする検出機構は極めて単純なものでよいことになります。
微生物増殖グラフ
微生物の増殖程度はBiomatic VDCS などで希釈系列試料の反応時間データを収集すれば、数値化ができ、グラフで表現することができます。微生物の検出には機器は必要ありませんが、検出を自動化して検出時に自動通報して欲しい場合は、たいへん便利です。
グラフの縦軸は、試料1ml中に微生物が何乗の濃度でいたかを示しています。横軸は、試料1mlを添加したセンシメディアが反応した時間を示しています。
グラフ線の茶色の四角い点でその菌濃度に対応したセンシメディアの反応した時間が分かりますので、1ml中の菌濃度が高ければ高いほど、検出が速くなることが分かります。
このグラフ直線は近似値線ではありますが、実測点がほぼこの直線に接しています。また、この特性は、希釈系列の試料を使い、たった1回の試験で得られたものですので、センシメディアがシステムとしての精度が良いことが分かります。
発表資料
この方法について、次のような発表資料があります。